大人・永久歯列の歯列矯正
永久歯の歯ならびをきちんと完成させる=歯列矯正
矯正治療の目的は「永久歯の歯ならびとかみ合わせ」がきれいできちんとしているように整えることです。歯列矯正は永久歯を精密に動かすことにより歯並びを完成させる治療ですので、大人の矯正治療=歯列矯正になります。
成長期から矯正治療を行っているお子様の場合、概ね中学生の後半以降は歯列矯正の時期になります。
また、顎の骨格のずれが著しい顎変形症の外科矯正も、成人・成長期終了後の時期の矯正治療のひとつです。
歯列矯正に使用する装置のいろいろ
歯列矯正では、ブラケットとアーチワイヤーという矯正装置を歯の表面につけて歯を動かします。最も一般的な方法は、歯の表側に矯正装置を装着する方法です。当院では表側の装置での治療も、比較的目立たない材料を選択して治療をおこなっています。→表側に装着する一般的なブラケット
それ以上に装置が見えたり目立つのは困る、という場合には、舌側矯正で歯列矯正することも可能です。
→舌側矯正incognito
歯並びやでこぼこの程度によっては、ブラケットを使用せずに、透明なマウスピースで治療できる場合もあります。
→マウスピース矯正invisalign
歯列矯正の治療期間・通院頻度
歯列矯正に必要な治療期間は概ね2〜3年とお考えください。この間の通院頻度は、4〜5週に1回の処置を繰り返して矯正治療をすすめていきます。
それぞれの患者様の「実際の治療期間」は、不正咬合の程度や治療方針、また、患者様ご自身の治療への積極性や協力度などによっても異なります。
抜歯を必要としない、軽微な不正咬合の治療では1年〜程度、通常の非抜歯の治療で1年6ヶ月前後で終了する例もある一方、抜歯が必要なケースでは歯の移動総量が多いので、2年〜2年6ヶ月程度が平均的な治療期間です。
同じ治療結果なら治療期間は短い方が良いにきまっています。しかし治療期間を優先するあまり不十分なまま終了するとしたら、それは勿体ないことだと思います。
私たちは治療期間短縮のための努力を最大限しておりますので、そのうえで必要な治療には、頑張っておつきあいくださいますようお願いいたします。
毎回の処置にかかる時間
当院のご予約では、処置のみでなく処置後のご説明まで含め通常1時間程度のお時間を確保しています。ご予約時刻≒治療開始時刻です。概ね15分以上開始時間が遅くなりますと、当日の予定をすべて処置できない場合もでてまいりますので、ご予約時間をお守りくださるようお願いいたします。
歯列矯正終了後の保定観察
歯列矯正の終了直後はとくに、歯並びの後戻りをおこしやすい時期です。そのため、矯正治療をで完成させた歯並びやかみ合わせを良い状態でキープしていくために、「リテーナー」という現状維持用の装置を使いながら経過観察をしていきます。
リテーナーには着脱式、固定式などの違いをはじめ、何種類かのタイプがあります。かみ合わせの状態や患者様の生活スタイル、ご希望なども考慮しながら選択しています。
保定期間中の通院頻度は4〜6ヶ月に1回程度、これを2年間程度継続するのが一般的です。
抜歯・非抜歯に関する当院の考え方
矯正治療のゴールは、永久歯の歯ならびとかみ合わせを可及的に理想的なものとすることです。抜歯・非抜歯は、ゴールに到達するための「手段」のひとつだと考えています。もちろん「できるだけ抜歯は避けたい」と私たちも考えておりますので、結果に大差ないと予測すれば非抜歯を推奨いたしますし、近年の矯正材料や治療方法の発展により、抜歯を避けられるケースは増加していると感じています。
一方、無理な非抜歯での治療や、逆に必要のない抜歯をすれば、治療期間が長引くだけでなく治療結果にも悪影響をおよぼします。したがって「絶対に抜歯」とか、「絶対に非抜歯」という一般論にはあまり意味はなく、それぞれの患者様に最適な治療計画で治療することが、治療結果と治療期間の短縮のためには重要です。
私たち矯正医も可能な限り抜歯は避けたいと考えています。そのうえでより良く治すための手段のひとつとして「抜歯」を検討する、ということであり、不必要な抜歯はいたしませんので、ご理解、ご安心くださいますようお願いいたします。

